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~特集~スペシャル対談! 主宰 きたむらけんじ × 選挙プランナー 松田馨

 

松田 馨(まつだ かおる)
選挙プランナー
株式会社ダイアログ代表取締役


2006年の滋賀県知事選挙以来、地方選挙から国政選挙まで幅広く実績を積み、2008年6月に選挙コンサルティングの専門会社「株式会社ダイアログ」を設立。国政選挙の当落予想をはじめ、「無党派票を読むプロ」「ネットを駆使した選挙に精通する選挙プランナー」として新聞、テレビ、雑誌等のメディアに多数取り上げられる。一般社団法人日本選挙キャンペーン協会理事・事務局長。日本選挙学会会員。

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matsudakitamura

社会派のウェルメイドな作風で、上演を重ねるごとに評判を上げている
ソーシャル・アート・ユニット『劇団東京フェスティバル』。
2013年6月公演は『テレビが一番つまらなくなる日』を上演する。
それに先駆けて、劇団主宰のきたむらけんじが、永田町で選挙プランナーの松田馨氏と対談した。
松田氏は、3年前に『テレビが一番つまらなくなる日』を観劇して以来、 同劇団のファンを公言している。
舞台関係者ではない松田氏にとって、同劇団のどんなところが魅力なのか?
いよいよ、この夏解禁となる「ネット選挙」の行方とともに今回の公演の見どころを聞いた。

Twitterが結んだ“選挙プランナー”と“劇作家”の縁

編集 松田さんが三年前(2010年)『テレビが一番つまらなくなる日』を観に行くキッカケは?
松田 なんだったかなぁ
きた このお話が、テレビの選挙特番の舞台裏を描いた物語なので、普段舞台を観に来ないような人で、政治に関心があるような人にも結構楽しんでいただけるんじゃないかと思ったんです。それで、Twitterでハッシュタグ(#)のあとに “seiji”とか“senkyo”とかつけてツイートしたんですよ。それを松田さんがご覧になったんじゃなかったかな。
松田 あぁ〜そうだ!その頃、ツイートをハッシュタグで全部見られるようにしてて、「選挙」とか「政治」を常にしていたからチェックできたんだ!
きた これもひとつ、ネットを使った選挙運動の可能性を実感する出来事ですよね。
松田 うんうん
きた それから、公演ごとに観に来ていただくようになったんですよね。
編集 実際、ご覧になっていかがでしたか?
松田 面白かった!
きた ありがとうございます。
松田 ホント、エンターテイメントとして面白かった。
きた 選挙特番が放送されるテレビ局のスタジオのセット裏を舞台にしたコメディ。いわゆる「バックステージもの」っていう王道のジャンルを楽しんでいただいたワケです。
松田 テレビ局の舞台裏でホントにこういうコトが起こっていそうだなぁって、リアルに感じられたので、本物の選挙特番がより一層、面白く感じられるようになりましたよ。
きた ウチの舞台を見ると、投票に行きたくなるっていう人多いんですよね。別に投票率アップなんていう社会的な役割を担っている訳でもないし、誰からも頼まれていないんですけど…国が莫大なお金を掛けてやる一種のお祭りですからね、参加しない手はないと思うんですよね。そのキッカケになっているのだとしたら嬉しいことです。

テレビ関係者が激怒したタイトル

きた 初演は2007年の参院選に合わせて上演したんですけど、当時は「安倍総理」でした。松田さんにご覧いただいた2010年は「菅総理」。それで2013年は再び「安倍総理」。2007年からたった6年ですけど時代の変化がスゴい。
松田 この物語の中に、ネットを使った新しいタイプの候補者を登場させていたというのも面白かったですね。そういった意味では早かった!
きた いやぁ〜(照)
松田 あと、タイトルがいいですよね。「テレビが一番つまらなくなる日」っていうのが。
きた テレビ関係者からは「ケンカ売ってるの?」と言われました(笑)
編集 どうしてこのタイトルに?
きた 選挙がある日って、どこのテレビ局も投票が締切られる夜8時から一斉に「選挙特番」を放送しますよね。あれって、政治に興味が無い人にとっては、楽しみにしていたレギュラー番組が見られなくなるっていうことだからテレビが一番つまらなくなる日 でもある。そこから来てます。
編集 選挙の投票日=テレビが一番つまらなくなる日(笑)
松田 僕も昔はそう思っていました(笑)

プロから見てもリアルな設定

松田 あとは単純に、芝居が面白かったですよね。一切、場面転換をしないでしょ。
きた 暗転を入れずに、始まったらラストまでノンストップ!ワンシチュエーション・コメディですから。
松田 普段、演劇を見に行かない人間だったので、一つの舞台で、人の出入りだけで物語を展開させていくっていうのが…これはもう興奮した!
きた その後、これをきっかけに他の劇団の舞台を観に行ったりとかはあるんですか?
松田 東京フェスティバルしかないです。
きた (笑)
松田 ボク、この作品は二回観に行ったんですよ。最初は選挙の話って聞いていたから。でも、純粋に人間ドラマとして楽しめる。しかも、選挙のプロから観てもリアリティがあって、よくテレビドラマであるような“それはちょっとありえないだろ〜”というのがなかったので、もう一度見たくなっちゃって。
きた 良いお客さんです(笑)

ネット選挙解禁で、議員の根性が問われる?!

編集 そして2013年、今年の参院選から「ネット選挙」が解禁になると言われていますが…ネット選挙って、ネットで投票ができるってワケじゃないんですよね?
松田 それができるようになるのはもっと先でしょうね。今回の「ネット選挙解禁」って、正しくは「ネットを使った選挙運動の解禁」っていうことなんです。
きた いよいよですね。
松田 この議論が始まってもう15年ですからね。
きた 政権が代わったらネット選挙が解禁になる!みたいに言われていました。でも、実際に政権交代しても法案は通らなかった。つまり、党と党の対立ではなく、この問題は世代間党争なんですよね。ネットに関して理解のある世代とネットに慣れていない世代との間で戦いが起こってる感じ。
松田 ただ、単純に世代間というより、議員のITに関するリテラシーの差みたいなことなんだと思います。あともうひとつ、ネット選挙を避けたがる軸ができてしまった。
きた 軸?
松田 2009年からTwitterが出てきましたよね。Twitterの登場でリアルタイムで自分が叩かれる。議員本人もすぐに、自分に対してどんな反応があるのか簡単にチェックできてしまう。そこでメンタルの弱い人は「これを選挙期間中にやられたらたまったものじゃない!」って思うようになった。確かに揚げ足取りみたいなツイートもありますから、気持ちはわかるんですが。「こいつは敵だ!」と決めつけた時の、ネット上での容赦ない誹謗中傷とか個人攻撃とかで炎上するのだけは「絶対嫌」って。
きた それに耐えられるノウハウとか、胆力というか…議員としての根性みたいなものが問われるようになったんですね。
松田 ほっといたらいいんですよ。そんなのは。

ネット選挙が解禁されても選挙は変わらない?!  

きた 実際どうなんですか? ネット上での評価って票に結びつくんですか?
松田 期待はしていますが、ネット選挙解禁で選挙が劇的に変わるとか、アメリカ大統領選挙みたいになるからネット選挙事業を一緒にやりませんか?とか話が来ますけど、あれは全くの勘違い。アメリカの大統領選は予算と期間の規模が違う。予備選挙を含めたら2年間かけてアメリカ中でやるんですよ。そんな選挙日本にはないですよ。あと、HP、SNSを活用した選挙運動をやろうと思ったら、それなりにお金が掛るんですけど、そんなお金を出せる候補者がいない。
きた 実際、どのくらいかかるんですか?
松田 選挙区によりますが、300万円かければかなり本格的なネット選挙はできます。ただ、候補者が魅力的でないと効果はないでしょうし、ネットを使うか従来のやり方をするかも考えなくてなりません。
きた 従来のやり方って例えば?
松田 一定の効果を出すために300万円用意できたとして…そのお金で新聞の折り込みチラシを出すか?ネットに掛けるか?どちらが効果的か?悩ましい。
きた どっちの方がいいと思います?
松田 う〜ん。地域によるでしょうね。
きた お年寄りが多くて、ネットにあまりリテラシーがない選挙区では、新聞の方が効果的だとか?
松田 そうそう。FacebookもTwitterも、ユーザーの数で言ったら東京がぶっちぎりじゃないですか。あとは、大阪とか名古屋とか・・・でも桁が違うわけですよ。東京選挙区は500万円とか1000万円とかかけてやったらそれは意味があると思うし、全国比例区なんかでも効果は大きいと思いますよ。でも、総理大臣のFacebookを見ると「いいね!」を押しているのは1万から3万くらい。個人で3万人から「いいね!」を押してもらえたら凄いコトだけど、一国の総理として見た時、その数をどう捉えるかってことですよね。
きた さっきおっしゃっていた「500万円かけたら…」って話って、どのくらいまでやったら票に結びつくんでしょう?
松田 基本的には、メール、DMなどすべてのメッセージに対して、3時間以内くらいに返信をして、個別に関係を作れるくらいにスタッフを抱えるってことですよね。例えば1万人に対して一斉メールを配信しても、まあ良くて一割くらいしかリアクションがないでしょう。でも100人に対して、個別に丁寧な話も入れてリリースを送ると、6〜7割反応がかえってくる。動画もただスマホで撮るのではなく、映画の予告編くらい気合いをいれて作ったら再生されるかもしれない。
きた ネットは沢山の人と一斉につながることができるツールだけど、最終的に心に響くのは個人個人のやりとりですからね。
松田 だからオバマの選挙っていうのは、ネットで戦ったんじゃなくて、ネットを使ってボランティアを組織したんです。ボランティアたちが目標設定された数値に向かってひたすら電話をかけて、支持と募金をお願いする。あとは個別訪問。ひとりひとりがめちゃめちゃ個別訪問するんですよ。オバマを応援して!っていう活動を何万人って人がやるんです。
きた ネズミ講のような強固な組織がオバマ大統領を支えているんだ。
松田 そうそうそう。やっぱり1対1の丁寧な関係っていうのをやった時、始めて「ネット選挙解禁で変わった」って言えるんでしょうね。
きた 例えば政治家に何か文句を言ったら政治家本人から返信があった。それはたぶん一票に結びつくのかもしれないですね。
松田 それは、あると思う。いま、選挙カーが自分の近所にやって来たら「絶対投票しない!」と言う人もいるんです。どこまでいっても選挙って押し売りのところがあるんで、この押し売りをネットで同じようなことをやっても僕は意味がないと思うんです。
きた あれOKになるんですか? 例えば松田さんが立候補したとして、僕がファンで、松田さんが今日はこういうことをやったとか、こういうことがあるから松田さんを応援しようとかっていうのを僕が選挙期間中に更新していくっていうのはありなんですかね。
松田 それはOK ただメールをしてはだめ。FacebookとかTwitterとかBlogに書くぶんにはOK。
きた なるほど。不特定多数の人が見るメディアに書くのはいいけども、特定の個人に向けたメッセージで送るのは、NGだと。

 
ネット選挙解禁の未来図を示すような内容  

編集 『テレビが一番つまらなくなる日』では、ネットを駆使した候補者が登場しますが、ああいう話は、もっともっと未来ですか?
松田 この物語の舞台は東京のテレビ局ですよね?
きた いわゆる「キー局」ってヤツです。
松田 だったら、ありえない世界ではないですよ。若者にターゲットを絞ってアピールしたら面白いことになるでしょうね。ボクが言いたいのは、まったく何も持ってない人が、ネット選挙の解禁によって一躍勝てるようになるみたいなことはうそだっていうこと。ただ、東京の選挙区で、若くてスペシャリストで特殊な能力を持った人がでたら面白いなと。あの登場人物の選挙を手伝いたいなって思いますよ。選挙コンサルタントとして興味があります。あの候補者なら奇跡起こせるかもしれないですよね。そういう可能性は感じてますよ。ただこれは一般の人になかなか当てはまらないですよね。
きた 去年12月に行われた衆院選に合わせて、選挙プランナーと候補者の物語で、「二人芝居」というタイトルの舞台をやったんです。それを、いま話を聞いててちょっと思い出しました。そういえば、あの芝居に出て来る選挙プランナーって、松田さんがイメージにあったんで。
松田 ありがとうございます。

 
舞台は6月! 参院選は7月!  

きた 参院選って3年に1度、夏ごろに行われますけど…今年は?
松田 7月4日に公示されて、投票日は21日だと思うんだけど…
きた あ、ほんとですか?
松田 まあ国会の会期延長がなければ。
きた たのしみですねぇ。
松田 投票に行くと、自分が選んだ候補者がどうなったのか?選挙特番が気になりますよね、もしも、その人が当選したら「あ!あの人がテレビ出てる!」ってさらにちょっと気になる。
きた 仮に選んだ人が落ちたとしても、その人を抑えて当選した人が出ていたら気になったりね。
松田 そうなるためには、まず投票なんですよね。
きた そうなるためには、まずウチの舞台なんですよね(笑)

 
改めて、この舞台のおすすめどころを。  

編集 では、あらためて、この舞台の見どころを…すでにご覧になっている松田さんからお願いします!
松田 キーワードは「必死さ」でしょうね。この物語の中に、テレビ局を辞めて立候補する登場人物が出て来るんだけど、みんなにいろいろ言われながらも本人はすごく一生懸命やっている。でも、俯瞰で見るとその全体像がコミカルで笑えるという。あの感じって実際の選挙の現場でも見られる光景なんですよね。本人は当選したくてすごい一生懸命やってるんだけど、周りは若干ちょっと引いてるっていう。そのある種滑稽にみえるところがあるんだけれども、それぞれの立場でみんな一生懸命やっているところがみえるところが人間ドラマとしてすごい面白い。
きた 普段見ることができないテレビ番組の舞台裏が見られるかもっていうノリで来ていただいても良いですね。
松田 男女問わず、年齢問わずね。普通にコメディとして楽しいので。僕は2回とも女の子と行きましたけども(笑)デート演劇としてもおすすめですね(笑)
きた 女の子連れてってしゃべると社会派っぽくてなんかちょっといいかもしれない(笑)
松田 ですね。
きた いや…ウザいかな、そんな男(笑)
松田 知ったかぶりして喋って墓穴掘ったりして(笑)

 
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